【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#82 非行が作られる典型パターンを徹底公開

2016-08-25

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回は、
私が初めて万引きした時のエピソードを
紹介させていただきました。

本当にお恥ずかしい話ではありますが、
それでも、
あなたがお子さんの心情を把握される
参考にしていただきたい、
という思いからお話しました。

また、
新しい母親が家に来た時の
エピソードもお伝えしました。

当時私は
どうしても新しい母親に
甘えることができませんでした。

「父のものだ」

という思いがあったからです。

その結果、私は
相変わらず満たされない想いを
抱え続けていました。

「ごく普通に暮らしているのに
先生は認めてくれない
成績は相変わらず悪い
父は自分を認めてくれない
依存できるところがない」

という心境でした。

そして少しずつ非行への道を歩き始めるのです・・・

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本日のテーマ
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一番いやなのは夕食のときでした。

商売をしていたので、
食事中に客が来れば
誰かが立たなければいけないのは当然ですが、
私はそれがいやで仕方ありませんでした。

みんなの顔を見ながら
食事をしたい私にとっては
店がだんだん敵に思えてきたのです。

要するに甘えたかったんですね。

そんな私は

「何か依存できるものが欲しい」

と強く思うようになりました。

そして出会ったのが
エレキバンドでした。

両親にねだってエレキギターを
買ってもらいました。

始めは自分の部屋で弾いていましたが
家に帰っても面白くないので
そのうち横浜に住む
高校の友達の家で教えてもらうことになり、
しばしば横浜へ行くようになりました。

ギターに夢中になり、
学校の部活にも
次第に行かなくなりました。

実はギターの練習に名を借りて
友達の家に行くことが
楽しみだったのかもしれません。

その友達は私と同年齢でしたが
なぜか大人っぽく
かっこよく見えました。

常に女の子も来ていました。

彼らの格好は
当時流行っていた
アイビールックで
髪はリーゼント、
アロハシャツにズボンの裾は
足首くらいの細さ。

タバコを親指と人差し指で持ち、
煙たそうな目をして
ちょっと下向き加減で吸う。

ギターがうまくて
女の子にもモテる。

私は次第に彼らの世界に
はまっていきました。

今の自分から抜け出したい
大人になりたい

と思っていた私に
彼らの世界はなんとも
まぶしく映ったのです。

その時は、
そこが非行の世界であるとか
そうでないとか、
そんなことは考えず、
今まで味わったことのない
楽しさや新鮮な感情を覚えました。

たまたまそこが非行の
世界だったというだけです。

そして私はまず、
タバコを吸う練習をしようと思いました。

小学校5年生の時、
興味本位に父のをくすねて吸って
苦しい思いをして以来です。

最初は煙を全部外に吐き出し、
匂いに馴染んでから
少しずつ吸い込むようにしました。

家に帰ってからも
父のタバコを盗んで
部屋に鍵をかけ、
仰向けに寝転んで吸いました。

口の中が苦く臭くなったけど、
それがなぜか大人になったような、
かっこいいような・・・

変な使命感のような気持ちが生まれ、
上手に吸えるようになるまで
練習しました。

何日か過ぎ、
タバコがうまいと
感じるようになった頃、
私のポケットには
いつもタバコとマッチがありました。

また、両親や姉には分からないようにしながら、
服装も徐々に

「非行スタイル」

へと変化していきました。

徐々に徐々に・・・

その頃の非行少年のヘアスタイルは
額に剃り込みでした。

その部分を誇示するために
髪全体をバックにし、
俺はかっこいいだろう
と肩で風を切って歩く。

家にいるときは前髪をおろして
家族に分からないようにし、
友達といるときは
堂々と剃り込みを見せます。

タバコを吸ったり
剃り込みを入れたりすることで
自分が最高に輝くと
思っていました。

しかし一方では
自分は悪いことをしているのだから
父に見つかったら叱られる
という罪悪感があったのも確かです。

少年たちの非行はたいてい
こんなものではないかと思います。

兄弟とも話が合わない。

母は愚痴ばかり、父はけむたい、
家にいてもおもしろくない・・・

そうなってくると
子どもは自分の世界を
外に求めるようになります。

外には色々な人間がいます。

家族は選べないけれど
友達は好きなように選べます。

楽な友達といれば
楽しいのは当然です。

つづく

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編集後記
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本日は、私が非行に走り始めた頃の
エピソードをご紹介しました。

今回のエピソードの中でも
常に私の心中にあったのは、
満たされない思いです。

家には誰一人として
私の気持ちを満たしてくれる人は
いませんでした。

そんな中、私は、
そのやりきれない思いを、
家の外で発散し始めたのです。

私にとって
友達の家が唯一の居場所のように
感じられました。

大げさではなく
私にとっては、
本当に救いの場所でした。

もし友達の家がなければ、
満たされない思いは
また違った形で
発散されていたに違いありません。

もちろん、
その友達の家を出入りするようになってから
非行への道を歩むことになりましたので
決して褒められたことではないのですが・・・

今回のテーマを
通じてあなたにお伝えしたいことは、
人は誰もが居場所を必要としている
ということです。

あなたの家は、
あなたのお子さんにとって
心地よい場所でしょうか?

あなたのお子さんが
満たされた思いになり
心からリラックスできるような
場所でしょうか?

お子さんに対して
小言ばかり言って、
あなたの思い通りに育てようとして、
そのくせ
お子さんが言うことには
耳を貸そうとしない・・・

もしかしたら
そんな状況ではありませんか?

もしそんな状態であれば、
お子さんは
自分の部屋に逃げ込んで引きこもるか、
もしくは外に逃げ出して非行に走るか、
どちらかを選んで当然です。

もし思い当たる節があるのであれば
どうかお子さんにとって
心地良い居場所を今すぐに
作り始めてあげてください。

『そんなこと言われても
小言は、子どものことを
思って言ってることなんです』

と思われたかもしれませんが、
残念ながら今のやり方では
問題は解決しないのです。

お子さんのことを本当に
思うということは
お子さんの気持ちに
なって接するということです。

私もそうだったように、
子どもはいつだって
愛情を感じていたいし、
居心地の良い居場所が欲しいのです。

今日お伝えしたことは

これまでのメルマガを
読まれている方でしたら

「聞き飽きた」

と思われるような内容だったかもしれません。

多くの読者の方がすでに
理解されていることかもしれませんね。

ですが、

「理解できている」

ということと

「実行できる」

ということは
全く別物です。

この機会にぜひ、
改めて見直してみてください。

あなたがお子さんと
新しい関係を築かれることを
心から応援しています。

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読者の方から頂いた喜びの声
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本日も
読者の方から頂いた
ご報告のメッセージを
紹介させていただきます。

少し前にはなりますが、
HHさんという方から
いただいたメッセージです。

過保護を実行されたことで
驚くほど大きい変化が
見られたとのことです。

そして

「学校に通うことができた!」

というご報告もいただきました。

正しい子育てをすれば
しっかり効果が現れるんだ、

ということを
実感していただける内容です。

ぜひじっくりご覧ください。

*******************ここから********************

現在、中学2年生の息子が
中学1年の9月から不登校になりました。

息子との建設的な会話もなく、
この先息子がいつまで不登校を続けるのか? 

成人してもニートに
なってしまうのではないか? 

と、思いながら過ごしていました。

また、自分の仕事に忙殺され
子どもに対して
時間を作ることもままならない自分を責めたり、
誰かに相談する時間も取れず、
本当に不安で息苦しかったです。

そんな中、伊藤先生のDVDと出会いました。

今までは、
中2の息子が発している言葉に対して、

「いい加減にしなさい!」

という気持ちで、
相手にしていませんでした。

ですが、伊藤先生の子育て論を実践して

過保護に対応を変えてから
1週間もしないうちに
普通の会話ができるようになり、
伊藤先生の子育て論に確信を持ちました。

「死ね!」

しか言わなかった息子から、
YouTubeやTVの話題が出て来るようになり、
その変化を感じました。

そして、就寝前に

「ママ、抱っこ?」

とリクエストが出るようになりました。

昼夜逆転やゲーム・YouTube漬けの息子を
ただ過保護にしているだけでいいのか、
不安もありましたが、
そんな時は毎週のメルマガなどの
アドバイスを参考にして、励まされています。

先日、友達からの電話が来て、
次の日から登校出来ました。

冬休み前の2日間だけでしたが、
自発的に登校したことに感動しました。

あと数日で、冬休みが終わりますが、
仮に学校に戻れなくても、
暖かく過保護は続けていこうと思います。

*******************ここまで********************

HHさん、
本当に素晴らしい変化ですね!!

>就寝前に「ママ、抱っこ?」

と言われたとのことですが、
これはかなり大きな変化です。

HHさんが変わられたことが
息子さんにとって
本当に嬉しかったのではないかと
想像できます。

人はスキンシップによって
心から愛情を感じることができるので、
息子さんから抱っこを
リクエストされたのは
とても良いチャンスでしたね。

HHさんに対してかなり心を
開いている証拠だと思います。

いまの親子関係をキープしてくださいね。

そして何と言っても
学校に通われたこと、
おめでとうございます!!

本当に良かったです。

これからも気を抜かずに
正しい子育てを続けていきましょう!

と言っても
HHさんご自身が

>仮に学校に戻れなくても、
>暖かく過保護は続けていこうと思います。

と書いてくださっているので
きっと心配無用ですね。

DVDやメルマガを見続けて
正しい子育てを常に意識している状態を
キープしていただければと思います。

最後になりますが、素敵なメッセージを
本当にありがとうございました!

ご報告いただけたことに深く感謝いたします。

これからもメルマガを通じて
応援させてくださいね。

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本当に素晴らしい変化ですよね。

メッセージをご覧になって、
あなたも過保護な子育てに
大きな可能性を感じられたのでは
ないでしょうか?

今はあなたにとって子育ては
辛いものでしかないかもしれません。

しかし、本来子育ては
本当に楽しいものです。

「ママ抱っこ?」

なんて笑顔で言われたら
どんな親だって嬉しいはずです。

あなたも、
抱っことまではいかなくても、
過保護な子育てによって、
お子さんと笑いあえる関係作りを
目指して下さいね。

次回は
やはり、私の非行にまつわる
エピソードをお伝えします。

私の身にある事故が起こります。

そしてそれをきっかけに
父との関係が本格的に
悪くなり始めます・・・

なぜ父子関係が悪化したのか?

ぜひそんな点に注目して
ご覧いただければと思います。

それでは、
本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。



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