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【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#156 お父さんにしらふで本気で叱ってほしかった

2018-02-15

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回も元鑑別所所長の奥村晋氏と
私の対談の内容をご紹介しました。

前回は、

「特に男性は、
プライドや世間体に縛られる傾向があるが、
子どもには人間対人間として付き合ってほしい」

という内容でした。

また、お父さんに限らず、
お母さんや祖父母の方でも
プライドや世間体に縛られている場合があります。

「成績」や「どんな学校に通っているか」
などの世間体を気にされる親御さんが
大勢いらっしゃいます。

「プライドも世間体も子育てには意味が無い」
ということを、再認識してください。

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自信を持って向き合って欲しい
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■伊藤;

私が預かったある女の子が
立ち直った後、私に言いました。

「お父さんは、
私が遅く帰っても何も言わなかった」

たまに叱る時はお酒を飲んで、
窓を閉め切って叱ったそうです。

少女は、

「私が悪いのだから
世間体なんか気にしないで
しらふで本気で叱ってほしかった」

と言っていました。

◆奥村:

男性は社会に出て、ある意味
できるだけ本音を出さないようにする
という訓練をさせられていますからね。

気の弱いお父さんは、
お酒でも飲んで勢いをつけないと
子どもを叱ることもできないんですよ。

●インタビュアー:

「窓を閉めて」というと、
やはり世間体を気にしている
ということですよね?

■伊藤;

そうです。

少女が言ったように、
悪いことは悪いわけですから、
正々堂々と叱れば良いんです。

お酒の力を借りる必要も無いんです。

◆奥村:

父親が子どもとやり合ったとしても
親子であることに変わりないのですから、
もっと自信を持って、
子どもと向き合って欲しですね。

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編集後記
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今日の対談に登場した少女は
どんな家庭で育ったと思いますか?

・どんなに遅く帰ってきても、
 しらふでは注意しない父親

・お酒を飲むと気が大きくなるのか、
 わざわざすべての窓を閉めて
 準備をしてから叱る父親

少女の家には、正しい「父性」がありません。

この父親からは「世間」や「子ども」、
もしかしたら奥さんにも、
とても気を遣っている様子が伺えます。

奥さんからいつも、

「あなたからも少しは注意して」

と言われているのでしょうか。

父親はその言葉を履き違えて実行しています。

これでは、少女には愛情は伝わりません。

「叱っているのに愛情??」

と思われましたか?

愛情があるからこそ「叱る」のです。

愛情がなければ、
ただ子どもに当り散らしているだけ
になってしまいます。

親として言うべきことは
きちんと言うべきです。

あなたが愛情を持って叱ったなら、
その愛情はお子さんも必ず伝わります。

本当に愛情があるのなら
親子関係が崩壊することはありません。

「愛情を持ち、言うべきことを言う」

この子育ての重要なポイントを
しっかりと実践してください。

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さて、本日は【子育てラジオ定期便】の
内容を特別に紹介させていただきます。

今回は、

「人付き合いやコンプレックスから
不登校になった高1女子を救うには?」

というご質問に対する
伊藤先生の回答の一部をご紹介します。

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中1の時に吹奏楽部で、
落としてない楽器を落としたと疑い色々言われたことや、
生徒総会でクラス代表として意見を言ったものの却下され、
クラスメイトに文句を言われたことがきっかけだと思います。

中1の6月から「学校は行かなくていいよ」と伝え、
出席日数を稼ぐために短時間の学習室登校をしていました。

高校入学後も五月雨登校で
クラスには女子が少なく
お弁当を1人で食べることもあるそうです。

朝起きたら腹痛や胃痛になることが多く、
起床と同時に痛み止めを飲んで登校しています。

自分の容姿にかなりコンプレックスがあり
他人と自分を比べて落ち込むなど自己肯定感が低いです。

【ご質問】:

・娘が泣いたり、落ち込んでいる時に
 どのように接したらいいでしょうか。

・体調が悪く学校を欠席しても、
 回復すると自由な時間があるため、
 インターネットに触れる時間が長くなります。
 どんな言葉で注意すればいいでしょうか。

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私はまずお母さんに、

「娘さんは気が強い方じゃないですか?」

と質問しました。

なぜそんな質問をしたかというと
私の娘と似ていると感じたからです。

私の娘はしっかりと意見を言う性格で、
学級委員をしていたことがありました。

しかし、クラス全体で何かを決める際に

「学級委員が1人で決めたらいいよ」

みたいな雰囲気になったとき疎外感を感じ、

「学校を休みたい」

と言い出しました。

担任の先生に話を聞くと、
クラスメートとしては、

「学級委員がしっかりしているから
任せておけば大丈夫」

という意図だったようで、
娘が思い違いをしていた
ということがわかりました。

私は担任の先生に、クラスメートに

「学級委員が勘違いをしており、
勘違いさせるような雰囲気がクラスにあった」

ときちんと伝えてほしい、と要望を出しました。

私はその後、娘に

・私が担任の先生と話したこと
・担任の先生がクラスメ-トに話してくれたこと

などをきちんと説明しました。

すると、娘の不登校は解消しました。

今回のご質問の娘さんの不登校も
私の娘のケースとよく似ています。

では、お母さんは具体的にどうすれば良いのでしょうか?

その詳細は、『子育てラジオ定期便』の本編を
ご覧ください:

https://futoukou365.com/radio/

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読者の方から頂いた喜びの声
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続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などをご覧になり、
状況を改善された読者の方の喜びの声をご紹介します。

今回はTAさんから、

「子どもが素直になってきて
いろいろ話すようになりました」

というメッセージをいただきました。

*******************ここから********************

12歳、中1の娘の不登校で悩んでいました。

親子関係は良くなり、
子どもに笑顔が出て来ても学校には行けず、
この先何をしてあげたら良いのか、
どんな考え方、スタンスで
親がいたら良いのか迷っていました。

そんなとき、伊藤先生のHPを見てDVDの購入を決めました。

メール講座で伊藤先生の考え方が
私の求めてるものと一致しましたし、
具体的にやるべきことを指導してくださるので、
すぐに実践できそうだと思いました。

実践してみると
一歩進んで二歩下がる時もあり、
そんなときは落ち込みますが、
これを続ければ良いという安心感があり、
頑張れます。

子どもの思いに共感したり、
わかってあげようと思えるようになり、
子どもも素直になってきて
いろいろ話すようになりました。

これからも頑張ってみます。

*******************ここまで********************

TAさん、
貴重なメッセージをありがとうございました。

「実践してみると、
一歩進んで二歩下がる時もあり
そんなときは落ち込みますが、
これを続ければ良いという安心感があり、
頑張れます」

と書かれていましたが、
メルマガでお伝えしている
子育ての理論を信じて実践してくださり、
とても嬉しく思います。

良いときもあれば、悪いときもあります。

それは、お互い人間ですから当然のことです。

「子どもも素直になってきて
いろいろ話すようになりました」

と書かれているように、
良い方向に進んでいるようですね。

ぜひ、これからも今の子育てを続けてください。

改めて貴重なメッセージをありがとうございました。

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「一歩進んで二歩下がる」

多くの親御さんが
感じられることだと思います。

落ち込むこともあるでしょう。

しかし、
それが普通の回復の仕方だと思ってください。

わが子と言えども相手は人間であり、
そして対する親御さんも人間です。

感情のある生き物ですから、
一足飛びにはいかないのは当たり前です。

後退したように思えるときがあっても、
少しずつ、少しずつ積み重ねれば
必ず信頼関係は生まれ、
最終的に問題は解決します。

どうかそのことを信じ、
正しい子育てを続けてください。

それでは本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。

あなたが抱える問題が解決することを
心から願っています。

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