Author Archive

【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#160 不登校だった子どもが親になったら?

2018-03-15

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

*********************************************
前回のおさらい
*********************************************

前回も元鑑別所所長の奥村晋氏と
私の対談の内容をご紹介しました。

前回は、

「バランス」

についてお話ししました。

奥村氏は、

「自分の子が鑑別所に入ることになっても
親が安心できるような鑑別所」

にしたい言う一方、
反省がなければ更正もなく、
それでは鑑別所の意味がないので

「怖さ」

も必要だと話されていました。

その双方のバランスをうまく保ち
鑑別所の役割を果たす必要があるということでした。

この「バランスの重要性」は
子育てにも通じる話です。

「過保護」に接し、明るく楽しい家庭を築く一方で、
言うべきことはしっかり言う。

注意しなければいけない場合はしっかり注意する。

このように家庭でも「バランス」が重要なのです。

このバランスがうまく取れているか、
ご家庭を振り返ってみてください。

************************************************
不登校の子もいつかは親になる
************************************************

■伊藤:

私たちのころは
鑑別所って怖かったですが、
今はそうではないんですね?

◆奥村:

遊び感覚、ゲーム感覚が一番危険なんですよね。
この傾向はこれからも続くでしょう。

たとえ子どもたちが遊び感覚であったとしても
私たち大人は彼らとしっかり向き合う覚悟が必要です。

■伊藤:

ここでも幼児期の子育ての大切さを痛感します。

何歳になっても、幼児性が抜けず、
精神的に成長できていないんですね。

早く親の枠から抜け出して
年齢相応の、自分なりの価値観を
見つけられるようになってほしいです。

●インタビュアー:

伊藤さんが、いま相談を受けている子どもたちは
中学生や高校生が多いんですよね?

ということは、10年か15年すれば
今度はその子達が親になるわけですね。

◆奥村:

早ければ、あと数年で親になる子もいるでしょう。

彼らは親になってから
きっと大変な思いをすると思います。

■伊藤:

私が関わった子の中には
結婚している子がかなりいます。

彼らの中の何人かは既に子育てについて悩んでいます。

問題行動を起こした子は、
親の愛情や家庭の温かさを知らない子が多いです。

ですから、急に親になっても、

「子どもにどう接すればいいのか?」

「どう愛情を示せばいいのか?」

がわからないのです。

「自分が親になって初めて、
周りに迷惑をかけてきたことが分かる」

とも話しています。

◆奥村:

親になるには、資格は要りませんし、
学校に行って勉強するわけでもないですからね。

自分が親になった時に思い出すのは、
自分の親の子育てです。

自分の親を反面教師として
幼少期に自分がしてほしかったこと
自分が思っていたことを思い出し、
子育てに活かせる子は良いのですが、
そういう子ばかりではありません。

■伊藤:

色々な辛い思いをして大人になったのだから、
彼ららしい、生き方や生きがいを見つけ、
本来の力を出し切れる、
そんな親になってほしいと願っています。

*********************************************
編集後記
*********************************************

このメルマガを読まれている皆さんは
いまお子さんの事で悩まれているかと思います。

そのお子さんも何年がすれば、
今度は自分が親になる日が来ます。

そのときにお子さんは、自分の子どもに
愛情を与えることができるでしょうか?

愛情を知らずに育った子どもにとって
自分の子どもにも愛情を注ぐことは難しいのです。

ここまで読まれて、

「私はちゃんと子どもに愛情を注いでいる」

と思われる方もいるでしょう。

子どもに愛情を注がない親はいません。

ここで重要なのは、子どもが

「親に愛情を注いでもらった」

と感じることができたかどうかなのです。

親にしてもらったことを

・うれしい
・楽しい
・幸せ

と感じるかどうかなのです。

ご存知の通り、子育てはとても大変です。

余裕を持って子育てができる人など
ほんの一握りでしょう。

そんな余裕のない子育て中に思い出すのは、
自分が子どもの頃の自分の親、そして
子どもの頃の楽しい思い出です。

お父さんに
よくキャッチボールをしてもらって育った子どもは、
自分の子どもともキャッチボールをよくします。

お母さんといつも滑り台で遊んだ経験が
楽しい思い出となって残っている子どもは、
自分の子どもを連れ公園へ出かけます。

家族でピクニックして楽しかった子どもは、
自分の子どもともピクニックに出かけるでしょう。

裏を返せば、
自分の子ども時代に経験していないことは
自分の子どもにもしてあげられないことが多い
ということです。

いま親からの愛情を受けることができていなければ
自分が親になったときに、
子どもにどのように愛情を与えて良いのか
分からない親になってしまいます。

つまり、
いま正しい子育てを学ばれているあなたが
お子さんにしっかりと愛情を注がれることは、
将来のお孫さんにまで愛情を伝える
とても大切なことなのです。

これまでお伝えしてきた
伊藤先生と奥村氏の対談は本日でおしまいです。

あなたの子育てにヒントになる言葉も
たくさんあったのではないでしょうか。

*********************************************
読者の方から頂いた喜びの声
*********************************************

続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などをご覧になり、
状況を改善された読者の方の
喜びの声をご紹介します。

今回はDVDをご覧になったGMさんから、

「子どもが自分から、
来週 学校に行く、と言いました」

とご報告をいただきました。

GMさんが何を実行されたのか、
ぜひ参考にしてください。

*******************ここから********************

高1の子どもがいじめによって夏休み明けから

「学校に行きたくない、転校したい」

と言ってきました。

どうすればいいか悩んだ末、
伊藤先生のDVDを購入しました。

失礼ですが、伊藤先生が
お勉強されたお偉いカウンセラーではなく、
実際に子どもたちと生活を共にし
解決されてこられた方だからです。

DVDを見て、まず夫婦が
子どもの不登校をお互いのせいにせずに済み、
信頼感を確認できたように思います。

子どもには謝り、

「今の学校にしがみ付かなくても、
行きたい学校に行ったら良い」

と口に出して言いました。

子どももほっとしたのか
翌日は、パソコンを見て笑ったり、
たわいも無いことをペラペラと話していました。

寝るときは、小さい頃やっていたように、
おでこと目の間をやさしくなでで、

「憶えている?」

などと話してみました。

ところが少し良い感じになると親はまた欲がでます。

そこを軌道修正するように先生の言葉、

「過保護」

です。

この言葉を思い出しては、毎日過ごしてきました。

子どもが転校したいと思っているならと、
高校に問い合わせて実際に行ってみました。

私たち親も本当に転校しても良いと思っており、
そう思えると自分の気持ちもとても軽くなりました。

まずは子どもが一番やりたいことを聞きました。

「本人がやりたいことは、やってあげる」

伊藤先生がおっしゃいた

「過保護にする」

を実践すると結果良しです。

本人が自分で「来週、学校に行く」と言いました。

ここまで来れたのは伊藤先生のおかげです。

ありがとうございます。

*******************ここまで********************

GMさん、貴重なメッセージを
ありがとうございました。

GMさんが書かれた通り、
私は体当たりで子どもたちと向き合い、
そして解決へと導いてきました。

DVDでも難しい理論的な事は1つも話していません。

簡単でわかりやすく、
すぐ実行しやすいシンプルなものばかりです。

>「子どもが一番やりたいことを聞きました」

これが「過保護」の第一歩です。

そして、これに気がつき、

「本人がやりたいことは、やってあげる」

とGMさんが気持ちを切り替えられたことが
素晴らしいですね。

>「少し良い感じになると親はまた欲がでます。」

とも書かれていますが、GMさんには

「過保護」

の効果を実感いただけているようなので
きっともう大丈夫でしょう。

「学校に行けば?」

と登校刺激をして、
学校に行くようになったのではなく、
お子さん自ら、

「来週、学校に行く」

と言えた事がとても大事なのです。

これからもぜひ過保護な子育てを
続けてください

改めまして、
貴重なメッセージをお送りくださいまして
ありがとうございました。

**********************************************

GMさんが状況を改善されたのは
正しい子育て法を信じて実践されたからです。

「こんなの信じられないよ」

という気持ちがあれば
正しい行動ができず、長続きもしないでしょう。

それでは状況は何も変わりません。

お子さんとの関係はすぐには回復しません。

「子どもの要求を2~3回きいたのに
全く変化がない」

「実践して2週間経つのに全く変わらない」

とおっしゃる方がいます。

回復のスピードはお子さんによって違いますし、
親御さんの気持ちによっても違います。

形だけ過保護にしても、
そこに心が入っていなければ
お子さんは敏感に感じ取りますし
過保護の効果に悪影響を及ぼします。

何年間もの長い時間をかけ
この子育て法を実践され、
素晴らしい効果をあげた方もいらっしゃいます。

「継続は力なり」

ぜひ心を込めて
正しい子育て法を実践してください。

など、迷われている方は、
このメルマガだけでなくDVDや
【子育てラジオ定期便】なども
参考にしていただければと思います。

『伊藤幸弘・不登校ひきこもり解決DVD』

https://futoukou365.com/dvd/16

『子育てラジオ定期便』

https://futoukou365.com/radio/

あなたとお子さんの関係が
改善されることを
心から願っています。

それでは本日も最後までお読みいただきまして
ありがとうございました。

PS:

メルマガでお伝えしていることを実践されて
何か変化はありましたか?

「子どもの態度が変わった」

「ついに学校に通えるようになった!」

など、お子さんに嬉しい変化があったら
ぜひご連絡ください。

ぜひこちらのメルマガで
他の親御さん方に共有させていただきたいと思います。

どうぞご協力のほどよろしくお願いいたします。

« Older Entries Newer Entries »
TOP