【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#110 子どもは「●●になれるもの」を求めています
こんにちは、伊藤です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回は
卵事件にまつわるエピソードの完結編を
お伝えしました。
「4、5の小学生が
町内の家に侵入し卵を盗んでいく」
という事件が頻発しました。
私が犯人の小学生を叱り、
親御さんにも子育てに大切なことを伝え、
事件は解決しました。
親御さんには
「子どもが要求していないのに
勝手に”よかれ”と判断し、
色々と干渉していませんか?」
とたずねました。
%%NAMESei%%さんはいかがですか?
この機会に、あなたの子育てを
見直していただければと思います。
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子どもは夢中になれるものを求めている
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本日は、
中学生の問題行動に関するお話です。
いつもは、
子どもの問題行動に途方にくれた親御さんに
個人的に依頼されることが多いのですが、
ある時、珍しく学校から協力を要請されました。
問題行動を起こしていたのは
6人の少年達です。
授業中に廊下に水をまいたり、
消火器の粉をプールに撒き散らしたり、
教室内で爆竹を鳴らしたりするなど、
やりたい放題に暴れ、
学校だけでなく、近所の人達にまで
被害が及んでいるとのことでした。
私はさっそく、その6人の少年達に
会いに行きました。
6人のうち、4人は
ごく普通の少年達でした。
しかし、その4人の一見普通に見える少年達も
キレると先生を殴ったり、
何をするか分からないのです。
そして、残りの2人からは
それまで面倒を見てきた
校内暴力を起こすような子ども達と違い、
既に非行が完成しているという印象を受けました。
話を聞くと、兄貴分や先輩などから聞いて
非行少年の遊びも知り尽くしているようでした。
とはいえ、精神的には年齢相応に幼く
遊び感覚で悪さをしているようでした。
彼らはなぜ悪さを働くのでしょうか?
それは、他に夢中になれるものが
見つからないからです。
「お前らは何をしたいんだ?」
と私が聞いても
「別にー」
とふてぶてしく答えるだけです。
「俺は元暴走族の相州連合の
頭をはっていたんだが、
好き勝手やっていても良い事はないぞ。
お前らが今すべきことをしないと、
中学を卒業した後、高校へ行けないし、
仕事もできなくなってしまうぞ!」
みな真面目に聞いてはいましたが
まだ私の言葉の真意を理解していない様子でした。
まだ私のことを信じていないからです。
そこで、私は
暴走族時代の思い出話や、
非行少年の世界の話をしました。
すると
「同じ匂い」をかぎつけたのか、
子どもたちの目は
真剣さを帯びてきました。
初日は
「おれが今度
遊びに連れて行ってやるから」
と約束して別れました。
その翌日もやはり
少し校内で暴れたようです。
その後も、それぞれが好きな色に髪を染め、
変形した学生服を着てくるようになりました。
さらに、それを見ていたごく普通の生徒も
変形の学生服に憧れだしたり、
女の子の万引きも増えだしたといいます。
万引きをしてストレスを解消するのは
女の子が圧倒的に多いのです。
当然、
その状態を放置しておくわけにはいきません。
私は寝る間も惜しまず
その少年達と会い続けました。
つづく
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編集後記
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本文に
『他に夢中になれるものが
見つからないからです。』
とあったように、子ども達にとって
“夢中になれるものがある”
ことはとても大切です。
夢中になれるものができただけでも
子どもが変わる可能性は十分にあります。
実際に、夢中になれるものができたことで
子どもが変わった瞬間を
私自身も何度も見てきました。
ですから、
「子どもが夢中になれるものを見つける。
そのために何かできることはないか?」
を考えてみてください。
次回は、子どもが「夢中になれるもの」を
見つけることができた時のエピソードを
紹介させていただきます。
どうぞお楽しみに。
ここからは
私が別途配信している
【子育てラジオ】の内容の一部を
特別にご紹介します。
「まえださん(仮名)」という
親御さんからのご相談と、
それに対する私の回答の一部です。
「過干渉をやめているつもりなのに変わらない・・・」
同じお悩みをお持ちの親御さんは
決して少なくないかと思います。
ぜひご覧ください。
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ご相談内容
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【現在の状況】
以前は子どもの前で夫婦喧嘩をしていました。
本人の希望で私立名門校に通っています。
今年6月、原因はわかりませんが、
「学校に行きたくない」
と言い出しました。
その後は
「知らない、知らない」
「お父さん嫌い、お母さん嫌い」
「転校させろ」
と言うばかりです。
「明日は行く」
と良いながら、朝起きません。
「学校に車で送っていくよ」
と言うと、
「そこまでされるとうざい」
と怒ります。
家にいる時は自室にいて、
あまり口もききません。
ご飯には降りてきます。
勉強もしませんし、
何を考えているのか分かりません。
ときおり「嫌なことから逃げる」などと言っています。
【ご質問】
先生のDVDを見て反省してからは過干渉にしていません。
私からは必要なことしか話さないようにしていますが、
聞いていないようです。
私自身、もう疲れて何も手につきません。
娘がこの先、元気になるのか先が見えませんが、
元気にしてあげたいです。
どう向き合ったらいいかアドバイスお願いいたします。
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私が「まえださん(仮名)」に一番お伝えしたかったのは
『愛情が欠如しているのではないか?』
ということです。
夫婦喧嘩が多いご家庭とのことです。
私立名門校に行っているのであれば
きったくさん勉強し、
塾にも通われたことでしょう。
そういう環境ならおそらく
過干渉も多かったはずです。
今、「まえださん(仮名)」に必要なのは
まずお子さんへの愛情を持つということです。
そしてその愛情を娘さんに伝えてください。
では、どうやって愛情を持ては良いのでしょうか?
その愛情をお子さんに伝えるにはどうすべきでしょうか?
その答えはこちらの【子育てラジオ】で
お伝えしております。
ぜひご覧ください。
→ https://futoukou365.com/radio/
もしあなたが「まえださん(仮名)」のように
「何もうまくいかず子育てに疲れた・・・」
「どうすればいいか?わからなくて不安」
と思われているなら、
DVDや【子育てラジオ】を活用してください。
「自分が何をすればいいか?」
がわかれば、自然と不安はなくなります。
子育ても楽しいものに変わるはずです。
人は、先が見えないからこそ、
不安になってイライラしたり、
暗くなったり、
前向きに考えられなくなったり、
動き出すことができないのです。
DVDや【子育てラジオ】を参考にして
今、あなたにできる事を見つけてください。
「まえださん(仮名)」へのアドバイスの中で、
「1日中スマホを持ったままで会話のない娘さん」
の例を出しています。
「まえださん(仮名)」の娘さんは、
自室にこもっているため会話がありません。
スマホばかりしているわけではありませんが、
会話がないのは同じです。
私が、どのようにして、
スマホばかりの少女を治したのか、
その方法にもぜひご注目ください。
「子育てラジオ定期便」
→ https://futoukou365.com/radio/
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読者の方から頂いた喜びの声
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では、
読者の方からいただいた喜びの声を
紹介させていただきます。
本日紹介させていただくのは
AHさんという方からのメッセージです。
お子さんの問題解決に
真剣に取り組まれている様子を
ご報告くださいました。
こうやって頑張っている方がいる、ということを
励みにしていただければと思います。
*******************ここから********************
小学3から高一の今まで不登校が続いています。
今思うと、子どもとのコミュニケーションは
あまり取っていませんでした。
しっかりしていてたくましい子だと思い込み、
障害のある上の子の事ばかり見ていました。
父親も亡くし、その頃から不登校が始まり
6年近く過ごしました。
やっと高校に入学できましたが、また不登校に。
学校には行くためには朝起きれませんが、
なぜかバイトだと起きることができます。
誰とでもすぐに仲良くなれ意外に目立ちたがり屋です。
その息子も12月に高校に退学届けを出し、
今は地元のスーパーで社員として働き出しました。
かなり悩んでいましたが
自分で決めたことなので表情は晴々しています。
今でも上の子にばかり・・・
という所があるので意識してこの子に愛情をかけ
コミュニケーションをとろうと思いました。
*******************ここまで********************
AHさん、
貴重なメッセージをありがとうございました。
障害をお持ちのお兄ちゃんにばかり気が行ってしまう、
そのお気持ち分かります。
また、ご主人を亡くされて
苦労してこられたこととお察しします。
そんなAHさんの姿を見て
弟さんはずっと我慢してきたのかもしれませんね。
家でも学校でも気を遣い、
そしてついに心が折れてしまった
のではないかと思います。
ただ、
>この子に愛情をかけ
>コミュニケーションをとろうと思いました。
と書かれているように、AHさんご自身が
すべきことを理解されているので
良い方向に向かわれたのだと思います。
AHさんは「できれば高校は卒業してほしい」
と思っていたかもしれませんね。
ですが、
「きちんと就職し働き出したのは素晴らしい事」
だと認め、ほめてあげてください。
若くから働き始めると、
いろんなストレスがあるでしょう。
これからも過保護の子育てを心がけ、
疲れて帰ってきた
弟さんの気持ちを癒してあげてください。
改めまして、貴重なメッセージを
送ってくださいまして
ありがとうございました。
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AHさんのように
大変な思いをされながら
子育てをされている方も
いらっしゃると思います。
ただ・・・
少し厳しいことを言うと、
大人の事情は子どもには関係ありません。
親の事情に関係なく、
親からの愛情が無ければ悲しみ
自信を失う、
それが子どもです。
苦労されている親御さん方のお話を聞くと
私もつらい気持ちになります。
それでも、どうか諦めずに
できる限りの愛情を注いであげてください。
状況は必ず変わります。
頑張っていきましょう。
それでは
本日も最後までご覧下さいまして
ありがとうございました。
お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。
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