【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#73 あなたが感情を放出すべき2つの理由
おはようございます。
伊藤幸弘です。
本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。
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前回のおさらい
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前回は、
「本音で子どもと向き合うには、
喜怒哀楽をはっきりさせること」
というお話をさせていただきました。
「大人だからといって格好をつけるのではなく
喜怒哀楽をしっかり表現しましょう」
というお話しでした。
子どもに対して感情をしっかり出してやれば
子どもだって同じように、
感情を出して返してくれるものです。
もしあなたが、お子さんの前で
感情を出すことができていないのであれば
とにかく余計なプライドを捨てることから
始めてみませんか?
親子に上下関係はありません。
大人は長い年数を生きてきたから、
経験が豊富だというだけの話です。
ぜひこれを機に
余計なプライドを捨てて、
素直な感情でお子さんと
接することを意識して
いただければと思います。
それでは、
本日のテーマに移ります。
今日は、前回のテーマ、
「喜怒哀楽」について
さらに深く掘り下げていきます。
それでは、じっくりご覧ください。
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本日のテーマ:喜怒哀楽をもっと深く
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■伊藤:
我々人間というのは
カッコで生きている部分が強くなってくると
人格も歪んでくるんじゃないかなと思います。
●佐々木先生:
ああ、本当にそうかもしれませんね。
■伊藤:
だから、今の子どもたちも、
大人たちも
喜怒哀楽が少ないんですよね。
子どもたちの前で講演すると感じますよ。
楽しい時、おもしろい時は
笑えばいいのに。
「ここは笑うとこですよ」
といちいち言わないと
笑ってくれないんです(笑)
きっと、
喜びを素直に出しても
相手が喜んでくれないから
出すのが怖くなってしまうんでしょうね。
悲しみを人と分かち合おうとしても
応えてくれない。
相手が受けとめてくれないから
自分で感情をしまい込んでしまって
喜怒哀楽という機能がうまく
動かなくなっていくんじゃないかと思います。
大人の世界もまるっきり同じですよ。
●佐々木先生:
そうそう、そうですね。
それは、裏を返せば
人を信じる力が弱いということですよ。
■伊藤:
はい。僕もそう思います。
みんなそこに繋がってくると思います。
だから、
喜怒哀楽というものを
出すときにはちゃんと出す。
カッコつけないでね。
そうやって生きることが、
本当に良い家庭を築く
第一歩になるんじゃないかなと、
最近僕は感じているんです。
●佐々木先生:
僕たちは、
喜びや悲しみの感情というのは、
人との関係なしには
育たないものだということを
きちんと知っておかないといけませんね。
それがないと、
「なんで、こんなことで?」
と思うところで腹を立てたり、
怒ったりしてしまうんでしょう。
■伊藤:
「喜怒哀楽」
特に喜と哀と楽を出して
人との関係を繋げていければ
子どもを見捨てたり、
突き放したりというような
子育てもしなくなると思うんですよ。
要するに、
子どもを見放してしまう、
突き放してしまうような親というのは
自分がパニックになってしまうんでしょう。
自分も誰かに頼りたい、甘えたい
でも、それができないのだと思います。
だから、子育てを放棄しちゃうわけですよね?
自分が満たされていれば
何があっても
子どもを見放さないんじゃないかなと思います。
●佐々木先生:
伊藤さんの言う
「良い家庭を築く第一歩は、
哀しかったら泣く、嬉しかったら笑う。
自分の感情のままに行動することだ。」
という考えに、
僕は「なるほどな」と思いますし、
とてもおもしい考えだとも思います。
■伊藤:
誰かに遠慮して
何かにカッコつけている人生だと、
ものすごく疲れますよね。
それを癒せる場所があればいいですが
なかったら・・・
もう地獄ですよ。
だから家庭を癒しの場にするためにも
言いたいことを言い合える家庭に
していかないといけないのです。
大人も子ども。
そういう家庭こそが実は、
愛情が豊かな家庭なのではないかとも
思うんです。
そういう家庭で育つ子は、
喜怒哀楽が十分に出せる子になるでしょうし、
自分が大きくなったときに
良い家庭を作って行くことができると思います。
そんな子達が増えていけば
子育ても、親子関係も
どんどん変わっていくのではないかと
僕は思っているんです。
つづく
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編集後記
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前回同様、今回も
「子どもの前でかっこつけるなー!」
というお話をさせていただきました。
なぜカッコつけてはいけないのか?
あなたがカッコつけることを
やめなければいけない
その理由は2つです。
1つ目の理由は、
前回からお伝えしているように
あなたが格好をつけずに
本物の感情を出すことが
真の意味で
子どもと向き合うことになるからですね。
真の意味で
子どもと向き合うことができれば
子どももそれに応えて
自然と感情を出すようになります。
2つ目の理由は、
あなた自身の幸せのためです。
本当はすごく嬉しいと思っているのに
それほど嬉しくないふりをしてみたり・・・
そんな人生って
そもそも楽しくないですよね?
感情を隠して生きることは
あなた自身の精神衛生上にも
良くありません。
もちろん、
“100%感情丸出し”
で生きるわけにはいかないと思いますが、
感情はできる限り出していくべきです。
そして、より人間らしい人生を満喫するべきです。
あなたが幸せを感じながら生きれば
それが結果として
あなたとお子さんの関係が修復されることにも
繋がります。
ただし喜怒哀楽の
「怒」だけは抑えてくださいね。
感情任せに「怒」を出してしまうと
お子さんの「怒」の感情を
引き出してしまうことになり、
取り返しがつかないことに
なってしまうかもしれません。
と言っても、もしかしたらあなたにとって
感情を素直に表現することは
簡単なことではないかもしれません。
おそらく最初は
プライドが邪魔をしたり、
今までの習慣が抜けず、
苦労をするはずです。
ただ、覚えておいてください。
大変なのは最初だけです。
あなたが、ひとたびプライドを捨てて
感情を放出することを覚え、
そしてお子さんも徐々に感情を
出すようになってくれば
あとはそれほど意識することなく
自然と感情を出すことが
できるようになります。
希望をもって
一緒に問題を解決へと進めていきましょう。
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読者の方から頂いた喜びの声
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それでは本日も
読者の方から頂いた子育ての
体験談を紹介させていただきます。
本日は、MKさんという方からのメッセージです。
不登校だった息子さんが
徐々に学校に通えるようになってきたということで
ご連絡をいただきました!
ぜひご覧いただき、
あなたの子育ての希望にしてください。
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伊藤先生のメルマガ、
毎回読んで参考にさせていただいています。
うちの息子(長男)は、
中1の冬休み明けから学校へ行けなくなり、
3か月間は不登校状態でした。
初めは、
どうしてこうなってしまったのか分からず、
掛ける言葉も見つからず、
どうしたらいいのか分からない状態でした。
でも、このメルマガを見つけ、
お話を参考にさせていただいたり、
佐々木先生の本を読ませて
いただいたりしているうちに、
少しずつ、子どもの気持ちを尊重して
理解・共感してあげなければ
解決には繋がらないと思うようになりました。
うちの息子も、小さな頃から
とても素直で真面目で優しく、
何事にも一生懸命取り組む子どもでした。
伊藤先生のいう、
引きこもり型になる典型というパターンでした。
そして、頑張り過ぎた時に一気に感情が爆発し
「もう、何もやりたくない!」
と話をしようにも何も聞き入れない状態になり、
無気力な時が続きました。
でも、今まですごく頑張ってきた事を認め、
何も出来なくなった状態を認め、
子どもの気持ちを理解して、
「それでもいいよ、ゆっくりやっていこう」
という姿勢を持って、
長い目で見ることにしました。
学校の先生も、とても良い先生で、
毎週の家庭訪問や子どもの事を
認める声掛けをしてくださり、
気長に待ってくださいました。
そうした周りの対応や姿勢に、
子どもの心も次第に溶け、
話を聞く耳を持ってくれるように
なったように思います。
今まで出来ていた事が
出来なくなった今を認めていくのは、
親の気持ちとして、
とても大変なことで辛いことでもありますが、
まずは親の心構えを
変えなければならないのだなと、
伊藤先生のお話でも強く感じました。
子どものありのままを受け止めて、
子どもの欲しがる愛情を注いであげることは、
子どもにとっての安心感に繋がり、
外で頑張る原動力にもなるのかもしれないですね。
今、中2になった息子は、
少しずつですが学校へ行くことが
出来るようになってきました。
一週間に一日しか行けない日もありますが、
つい先週は遅刻や早退を利用して、
学校に居る時間を短くし、
毎日2、3時間の授業だけを受けに行くことで
一週間連続で登校することができました。
とても頑張ってくれたと思います。
まだまだ、みんなと同じような学校生活が
送れるようになるには
時間がかかるかもしれませんが、
子どものペースに合わせて、
焦らず辛抱強く待ちたいと思います。
今後も、メルマガを読ませていただき、
子どもへの対応の参考に
させていただきたいと思っています。
ありがとうございました。
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MKさん、息子さんお登校おめでとうございます!
まだ完全ではないかもしれませんが、
もう十分に光は見えてきていますね。
>つい先週は、
>遅刻や早退を利用して、
>一週間連続で登校することができました。
とのことですが、本当に素晴らしいですね。
短い滞在時間だとしても
学校に毎日行くということには
非常に大きい価値があります。
連続で登校できると、
その後、どんどん登校しやすくなるからです。
他にも、
>まずは親の心構えを
>変えなければならないのだなと、
>伊藤先生のお話でも強く感じました。
と書いてくださいましたが、
まさにその通りです。
そのことを理解されて
そして普段から意識されただけでも
随分と状況が変わり始めたことでしょう。
「親が変われば子が変わる」
という言葉通り、
親御さんが意識を変えられたことが
全ての状況を変え始めているのです。
どうぞ自信を持ってくださいね。
MKさんは
息子さんの気持ちを第一に考えてらっしゃる
素晴らしい親御さんです。
そして息子さんの未来には
これから無限の可能性があります。
息子さんには繊細な一面もあるのかもしれませんが、
でもその繊細さがいずれ社会に出た時
きっとうまく作用することと思います。
不登校の経験があるからこそ
人の痛みが分かる
素晴らしい大人に成長されることでしょう。
最後に改めてお礼申し上げます。
貴重なご報告メッセージを送っていただきまして
本当にありがとうございました!
これからも
メルマガを通じて応援させていただきますので
ぜひ引き続きご覧いただければ幸いです。
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いかがでしょう?
「親御さん自身が変わり
正しい子育てを続けていれば
必ず結果が出る」
ということを、MKさんのメールから
実感していただけたのではないでしょうか?
子どもの問題解決は、
まず解決を信じることから始まります。
もうすでにあなたはこの子育て法を
信じてくださっているかもしれませんが、
もしまだ潜在意識の中で
「本当に大丈夫なのだろうか・・・」
という不安があったとしたら、
ぜひ紹介させていただいている
喜びの声をじっくりご覧いただき、
「問題は解決するんだ」
ということを知っていただきたいと思います。
そして実際に問題が解決したり、
何か嬉しい変化がありましたら
ぜひメッセージをお寄せください。
些細なことでも結構です。
ぜひメルマガで紹介させていただければと思います。
他人に見せることを意識しながら
子育てを振り返って文章を書くことにより、
子育てに対する考えが深まり、
色々と新たな気づきを得られるはずです。
また、間接的ではありますが、
このメルマガを親御さん同士で勇気を与え合う
そんな場所にしたいと思っています。
ぜひお気軽にメッセージをお寄せください。
どうぞよろしくお願い致します。
さて、次回は
人間関係を失った若者たちに
どのような変化が生まれるのか?
ということについて
お話させていただきます。
実は人間関係を失った若者たちに
共通して欠如していたものがありました。
それは・・・
ぜひ次回もご覧いただき
あなたの子育ての参考にしてくださいね。
それでは、本日も最後まで
ご覧いただきましてありがとうございました。
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