【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#132 自分が親にして欲しかった事をしてあげよう

2017-08-24

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回も引き続き、
17歳少年の手記を紹介しました。

徐々に悪の道へと引き込まれ、
暴走族の一員となってしまった少年が、
ついに逮捕されてしまいます。

しかし、その逮捕を機に
状況が変わり始めます。

少年の手記の中に、

>俺は鑑別所の中で
>今までと違う大人たちを見た。

>みんな真正面から目を見て話しかけてくる。

という文がありました。

人生で初めて
正面から大人と向き合ったことで
少年の中に新たな感情が生まれます。

そして出所後、
私の家に居候することになりますが、
そこから本当の意味で少年は変わり始めました。

この少年の手記から
あなたに学んでいただきたいのは、

「子どもは、しっかりと正面から
自分と向き合ってくれる
大人さえいれば変われる」

ということです。

そしてその、
子どもと真正面から向き合う大人は、
子どもを愛し、いま子どもを助けてあげたい
と願っている

“あなた”

であってほしいと思います。

・学校の先生になんとかしてほしい
・主人にやってほしい
・誰でもいいからなんとかしてほしい

ではなく、今、お子さんの心配をしている
あなただからこそできるのです。

あなたの思いは必ず伝わります。

中途半端な気持ちではなく、
正々堂々と正面からお子さんと向き合ってください。

さて、本日は
問題行動を起こす15歳の息子さんをお持ちの
お母さんが書かれた手記をご紹介します。

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問題行動を起こすお子さんの幼少時代
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息子が授かったのは、
夫46歳、
私38歳、
長女8歳の時でした。

長女とこの子の間には、
9ヶ月で死産してしまった男児がおり、
それは、とても悲しい、
つらい出来事でした。

長女は5歳の頃から赤ちゃん(妹)を欲しがり、
クリスマスが来るたびに
サンタクロースに
願い続けておりました。

そうこうしている時、
近所に長女と仲良しの
お友達にも妹が産まれ、
とてもうらやましがり、
そのお友達の妹をとてもとても
可愛がったりしていた1年後、
息子が授かりました。

もうできないと思っていましたので
とまどいました。

夫の年齢、
私の高齢出産など
いろいろ考えましたが、
やはり授かった喜びはひとしおでした。

そして、この子の誕生を家族中で待ちました。

私はお産癖が悪く、
10月の予定が9月になり、
帝王切開で2330gと未熟児として産まれ、
私だけが際に退院し、
子どもの退院は5日後になりました。

その間、
母乳を冷凍させ毎日病院へ運びました。

小さく産まれましたが、
大変元気で病気もせず、
すくすく育ちました。

検診で病院へ行っても、
小児科の先生が

「今にもいたずらしそうな顔してるネ」

と言われるぐらい、
目がキラキラと輝き、
いろんなものに興味をもち、
目をクルクルとよく動かしていました。

この子が1歳の時、家を増築、
毎日来る大工さんにもかわいがられ、
おとなしいなと思うと、
大工さんの道具をいたずら。

ある日は大工さんの使うボンドを
身体中にベトベトになすりつけ大騒ぎ
したこともありました。

1歳過ぎからは
ブルドーザーに興味を持ち、

「ガガー、ガガー」

と言っては、
働いている現場を見て喜び、
止まっているブルドーザーに乗せてもらっては喜び、
ブルドーザーのある所へ散歩に行きました。

ちょうどその頃、
建築ブームで
あちらでもこちらでも
ガガー(ブルドーザー)が
働いていました。

庭に左官屋さんの砂が
うず高く積まれると、
その砂でおもちゃの
ブルドーザーに乗り、
「ガガー、ガガー」と言いながら
朝、目がさめると庭に出て
ガガー遊びに明け暮れ、
散歩から何から何まで
ただブルドーザー一色でした。

そして1歳9ヶ月の時、
私がちょっと電話をしている間に
息子がいなくなりました。

近所中探してもおらず、
もしやと急坂を下り、
造成中のところへ行ってみると
やはり息子がいた、ということがありました。

ともかく自分でこれと思い、
凝り始めると、
とことん凝りに凝って、
それしか目に入らなくなり、
ふといやになると
次の日から見向きもしなくなるのです。

母乳もまた、そうでした。

3歳までオッパイ、オッパイと言って飲み、
いつになったらやめるのかしらなどと
笑って見ていると、
ある日突然、フイっと横を向くと
その日からどんなに抱いて
飲ませようとしても
見向きもしなくなりました。

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編集後記
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本日は、
あるお母さんが書かれた手記を
ご紹介しました。

気になるエピソードはありましたか?

この後、この息子さんは
問題行動を起こすようになって行きますが、
その原因となるような
エピソードは見当たりましたか?

次回は、
お子さんが問題行動を起こすまでの過程を
ご紹介します。

具体的に書かれていますので、
いったい何が原因で
問題行動が起こるのか?

を考えながらお読みください。

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読者の方から頂いた喜びの声
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では続いて、DVD、メルマガ、
子育てラジオ定期便などをご覧になり
状況を改善された読者の方の
喜びの声をご紹介します。

本日紹介させていただくのは
TKさんのメッセージです。

DVDをご覧になってから、
息子さんの様子に大きな変化があった、
とメッセージをくださいました。

正しい子育てをすれば必ず結果は出る
ことを感じていただけるかと思います。

*******************ここから********************

小学6年の息子の睡眠障害(過眠)による
不登校に悩んでいました。

あるブログで伊藤先生のDVDが

「とても素晴らしい」

と紹介されていたので、
藁にもすがる思いで購入しました。

DVDを見て、
自分の子どもへの接し方、愛情の示し方が
間違いだらけだと気付かされました。

「子ども時代に
自分が親にして欲しかったことを
全てやってあげよう」

と思い、いま親としてできる限り実践しています。

すると、息子の態度がみるみる変わり、
本当の姿が見えてきたら、
まさに、2?3歳の頃のままでした。

今までの姿は、
この上なく背伸びをして頑張って頑張って、
なんとか作り上げた姿だったんですね。

息子の様子も変わりましたが、
1番は、私の態度と気持ちが変わったと思います。

*******************ここまで********************

TKさん
貴重なメッセージをありがとうございました。

DVDをご覧いただいて本当に良かったです。

みるみるうちに息子さんの様子が
変わり始めた、

とのこと、心から嬉しく思います。

「子ども時代に
自分が親にして欲しかったことを
全てやってあげよう」

とも書かれていましたが
素晴らしいことです。

息子さんが2?3歳の頃のままだったと
書かれていますので、
息子さんの幼児期を思い出すと共に
ご自身の幼児期も思い出されたんですね。

親にしてほしかったこと
親にされて嫌だったこと

を思い出せたのは本当に素晴らしいことです。

「息子の様子も変わりましたが、
1番は、私の態度と気持ちが変わったと思います。」

とあるように、

「子どもを変えるよりも
自分が変わることが何よりも大切」

だということに気づかれたことが
何よりの収穫だったように感じます。

これからもそのことを忘れず、
お子さんと正面から向き合う
子育てを続けてください。

メルマガなどで応援させていただきます。

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TKさんは、

>「子ども時代に自分が親にして
>欲しかったことを全てやってあげよう」

と書かれています。

今、問題行動を起こしているお子さんの
親御さんの中には、

・自分は親に愛された事がないから愛し方がわからない
・親に遊んで貰った記憶がないから、
 子どもにどう接していいかわからない

という方が多くいらっしゃいします。

「子は親を見て育つ」

という言葉もあります。

子どもを授かって、
オムツの替え方やミルクの飲ませ方など
技術的な育て方は、
病院や自治体などで教えてくれます。

でも、子どもの”心”の育て方は、
残念ながら誰も教えてくれません。

皆さん、本を読んだり、人に聞いたり
ネットで調べたりして
必死で子育てしていることでしょう。

そして、そんなときにふと
“自分の親”を思い出します。

・親にこういう風に注意された
・言う事を聞かないと閉じ込められた
・言う事を聞かないと叩かれた

そして、自分の親を規範として
子育てをします。

もちろん、それは間違いではありません。

ですが、
お子さんが問題行動を起こしている今、
あなたご自身のご両親の行動や子育てを
子ども目線で思い出してみてください。

例えば、

・小さい頃に、●●したら、親に怒られた

その時、あなたはどう思いましたか?

・そんなにきつい言い方をしなくてもいいじゃん
・ちゃんと理由があるんだから、話しは最後まで聞いてよ

など、きっと子どもながらに色々と考えたと思います。

自分の親の教育を思い出す時は、
そのとき子どもだった自分の気持ちも一緒に思い出して下さい。

「反面教師」という言葉もあります。

「親に愛された事がないから愛し方がわからない」

という方は、逆転の発想で

・自分が親にして欲しかったことをしてあげよう
・自分が親にされて嫌だったことはしない
・自分が親に言われて嫌だったことは言わない

と考えるようにしてください。

そうすることで、
問題行動を起こしているお子さんの気持ちに
より近づけると思います。

あなたが変わることで、
お子さんも必ず変わりはじめます。

どうか変わることを諦めないでください。

お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。

本日も最後までご覧いただき
ありがとうございました。

PS:

メルマガでお伝えしていることを実践されて
何か変化はありましたか?

・子どもの態度が変わった
・ついに学校に通えるようになった!

など、嬉しい変化が見られましたら
ぜひそのエピソードをご連絡ください。

こちらのメルマガで他の親御さん方に
共有させていただきたいと思います。

ご協力のほどよろしくお願いいたします。



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