【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#113 家庭内暴力はこうして始まる

2017-04-13

こんにちは、伊藤です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

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前回のおさらい
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前回から

「家庭内暴力」

について、ある家族の話をご紹介しています。

静也という少年は、
サッカーを強要されたり
厳しくされることで、
父親に反感を持ち始めました。

また、母親も
静也を助けようとしなかったため
静也は両親2人に対して
反感を抱くようになりました。

そしてついに
静也はキレてしまいます。

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家庭内暴力はこうして始まる
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ある日、静也は

「ゲーセン(ゲームセンター)行くから3千円くれ!」

と母親に言いました。

しかし母親は当然

「ダメです」

と拒否します。

すると静也はいきなり
母親の顔を殴って
部屋中の壁に穴を開け始めたのです。

しかも

「おれは3千円くれるまでやるからな!」

と、どなりながら
次々と穴を開けていき
やめようとしません。

耐えきれなくなった母親は

「もうやめて!」

と殴られた顔を抑えながら叫び
3千円を渡しました。

3千円を手にした静也は

「始めからよこせば
こんなことにはならなかったんだ」

と捨て台詞を残して出て行きました。

妹はそれを見て
ただただ震えていました。

この静也の突然の暴力によって
家庭は一瞬にして地獄と化しました。

その日の夜。

帰宅後にその話を聞いた父親は激怒し、
息子の帰りを今か今かと
待ち構えていました。

ようやく
ゲームセンターから帰ってきた静也に対し、
父親は殴りかかりました。

「おまえはどうしてお母さんに
暴力をふるったんだ!!」

静也は

「お父さんだって
僕に暴力をふるってるじゃないか!!」

と叫び、父親に体をぶつけました。

すでに自分より大きくなった静也に体当たりされ
父親は床に倒れてしまいました。

危険を感じた母親は近所の人を呼び
大人3人がかりで
やっと静也をおさえました。

その日はそれで収まったものの
これを機に静也の天下が始まりました。

あるときは

「おい、外で食べるから金を出せ!」

と言い、断られると

「おれを怒らせるなよ!」

と言って脅します。

父親はあの日以来、
静也を避けるようになっていました。

そんなある日、
母方の祖父が九州から訪ねてきました。

おじいさんは
家の中で王様のように振る舞っている
静也を見て驚きました。

静也の様子を
うすうす聞いていたものの
まさかこれほど酷いとは
思いもしませんでした。

おじいさんは静也に説教しましたが、
静也はまたキレました。

しかし、静也はまたキレます。

「てめえら、余計なこと言うんじゃねえよ!!」

と叫び、金属バットで
窓ガラスを割り始めました。

止めに入ったおじいさんにも
バットが当たってしまいます。

幸いにもかすり傷程度でしたが
おじいさんの額からは
血が流れていました。

母親は

「このままではまずい」

と思い、ついに警察に電話しました。

つづく

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編集後記
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一つの事件をきっかけに
静也と家族の関係は
一瞬にして崩壊しました。

原因はもちろん、
幼い頃から父親におさえつけられ、
一方の母親からも
十分に愛情を受けられなかったことにあります。

家庭内暴力の様子を聞くと
静也だけが悪者に思えますが、
幼い頃から悪い子だったわけではありません。

愛情不足が静也を変えてしまったのです。

もちろん、静也の行動は
決して許されるものではありません。

しかし、原因を紐解くと
一方的に責めるべきでもないのです。

両親にも十分に反省すべき点があります。

あなたのお子さんの問題行動は
家庭内暴力ではないかもしれません。

しかし、先週もお話したように
子どもの問題行動の根底にあるものは同じです。

ぜひ、参考にしてください。

次回、静也が逮捕されます。

そして事態は思わぬ展開を迎えます。

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読者の方から頂いた喜びの声
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では本日も、
DVD、メルマガ、子育てラジオ等で学び
状況を改善された読者の方の
喜びの声を紹介させていただきます。

本日紹介させていただくのは
SCさんという方からのメッセージです。

お子さんが家庭内暴力を起こしていたものの、
DVDをご覧になり、
状況が少しずつ改善されているそうです。

*******************ここから********************

高校2年生の息子は
昨年の夏休みから不登校になり、
12月から通信制の高校に転校しました。

家庭内暴力や外泊などの問題行動があり、
深夜徘徊で補導されたこともあります。

また、夜中にライブハウスに行くなど、
ラップ音楽にはまっています。

中学の3年間、そして高校でも1年間は
無遅刻無欠席で通っていました。

そのため、
どうしてこんな事になってしまったのか?
誰のせいなのか?
そればかり考えていました。

我が家は昨年5月から
主人が家を出てしまい
母子家庭になってしまいました。

私は、

「息子がこうなったのは主人のせいだ」

と思っていました。

伊藤先生のDVD を購入し
私なりに過保護をしようと思いました。

私の妹達にも相談しながらやってまいりました。

そして、誰のせいではなく、
自分は過干渉だった事に気がつきました。

人の目を気にする子だったので、
転ばぬ先の杖で色々と
先回りしてやってしまいました。

今は子どもの要求を聞いてから
過保護か過干渉か考えながら
行動するようにしています。

今でもまだ、夜に出掛けたり
外泊する事もありますが、
以前より減りました。

また、家庭内暴力はなくなりました。

子どもに暴力をふるわれるのは
本当に辛かったです。

まだまだですが、
焦らず自分のペースで
息子と向き合おうと思っています。

また、メールできると良いです。

これからもよろしくお願いします。

*******************ここまで********************

SCさん、
貴重なメッセージをありがとうございました。

息子さんからの暴力に耐えて
よく頑張られましたね。

家庭内暴力という厳しい状況にありながら
誰のせいにすることもなく、
ご自身の子育てを反省され、
少しずつ前に進まれているSCさんの姿勢は
とても素晴らしいと思います。

まだまだ心配はあるようですが、
息子さんが少しずつ改善しているようで
良かったです。

このまま根気良く、
今の子育てを続けてください。

必ずお子さんと笑って話せる日が
やってきますよ。

改めて貴重なメッセージを
ありがとうございました。

進展がありましたら
ぜひまたご連絡ください。

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本編でもSCさんのメッセージでも

「家庭内暴力」

という言葉が出てきました。

家庭内暴力の解決に取り組むのは
一筋縄ではいきません。

最悪の場合、身体を
傷つけられてしまうこともあります。

本当に危険だと感じた場合は、
警察への通報や近所の方、
あるいは、それ以外の支援機関など
外部の力を借りることも重要です。

最悪の事態に陥る前に
SOSを出すことも大切だということを
覚えておいてください。

最後となりましたが、
ここで講演会のご案内をさせていただきます。

4月22日(土)午後
東京23区内

で、講演会を開催します。

テーマは

「子どもが育つ子育ての順序」

?思春期で問題行動になったら、
子育てをやり直すその順序とは??

です。

今、問題行動をしているお子さんに
親はどのように対処し、
育てなおしをすればいいのか?

を説明する講演となります。

私の「子育て論」の基本となる部分で
一番重要なところです。

この基本が十分に理解できていなかったり、
理解が誤っていると、
私のの子育て法を
正しく実践する事はできません。

逆に、この基本を正しく理解できれば、
お子さんのどんな態度・暴言にも
臨機応変に、しかも正しく
対応することができるようになります。

ご都合のつく方は、
ぜひご参加ください。

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★【伊藤幸弘 講演会】概要 ★

開催日時:
平成29年 4月22日(土) 
13:30?17:00(予定)

参加費:
1名:5,000円(税込)
2名:8,000円 (税込)

場 所:
東京都内

定 員:
150名

講演会詳細・申込みは↓↓

https://futoukou365.com/user/kouen170422/

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本日も最後までご覧いただきまして
ありがとうございました。

お子さんの問題が
1日も早く解決することを
心から願っています。



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