【伊藤幸弘の子育てアドバイス】#88 【実話】高3の伊藤に起こった人生初の衝撃事件

2016-10-13

おはようございます。
伊藤幸弘です。

本日も子育ての悩みから、
ひきこもりや非行など、子どもの問題行動に
悩む親御さんに役立つ情報をお伝えします。

*********************************************
前回のおさらい
*********************************************

前回は、
私が姉の家に居候しているときの
話をお伝えしました。

姉は、
私が父と折り合いが悪く
毎日のようにいがみ合っているのを見て、
自分の夫の了解を得て
引き取ってくれたのです。

しかし、私はその後、
その姉の優しさを
裏切り続けてしまいました。

私は、姉の苦労も知らず、
学校を途中で抜け出し、
万引き、恐喝、喧嘩をするなど
やりたい放題の日々を送っていました。

姉は本当に優しくしてくれたのですが、
それでも私が求めていたのは
母親の本物の愛情であり、
どうしても悪さを止めることは
できなかったのです。

そして姉の家に居候を始めてから
2年が経ったころ
ついに大事件が起こってしまいました。

*********************************************
本日のテーマ
*********************************************

姉の家に居候をして2年あまり、
悪にも本腰を入れるようになった
高校3年生の私は、横浜で友達と
「幸清会」という組織を作っていました。

友達が表番長で
私が裏番長でした。

当時流行っていた

「男一匹がき大将」

という漫画の主人公にあこがれて
つけた名前でした。

横浜の者が大半を占めていたその会には
約300名のメンバーがいました。

そして、横浜には当時、
白竜高校(仮名)という
悪名高い学校があったのですが、
その白竜高校と幸清会は
喧嘩を繰り返していました。

当時、白竜高校は
世間からも恐れられ、
そこの生徒と目を合わせただけで
半殺しにあうと言われているほどでした。

例えば白竜高校の生徒を1人
手にかけたとすると、
200人くらいが仕返しに来ます。

私は実際にそれを
高校2年生の時に目撃しました。

私の先輩が白竜高校の生徒を
ぶっ飛ばしてしまったのが発端でした。

次の朝、いつものように
1時間遅れで登校すると、
紫色の上下のジャージを着た
白竜高校の生徒が
200人くらい列を組んで
学校に向かっているのに出会いました。

私の先輩に仕返しをするためだったようです。

また私自身も白竜高校にも
苦い思い出があります。

学ランを着て駅のホームで
タバコを吸っているところへ
白竜高校の番長格の通称マサとシロと
呼ばれている男2人がやってきました。

「まずい、やつらにマークされた」

と思った時はすでに遅く

「おめえ、なにえらそうに
タバコふかしてんだよ」

と彼らは迫ってきました。

彼らは電車に乗ってから
私のそばでせんべいを食べ出しました。

● マサ:「お前食えよ」

■ 私:「いや、いいです。」

● シロ:「俺の菓子が食えねえのか?」

■ 私:「それじゃあ1つ」

と私が手を出すと・・・

● シロ:「本当に食うんじゃねえだろうな」

と言いながら
私の手の上にお菓子の袋を
ポンと置きました。

2人が食べやすいように持っていろ

ということでした。

私は頭にきて、
感情をつい表情に出してしまったのですが、
するとすかさず

「なんだよその目は」

とシロが言います。

「お前F高か?覚えとくよ。」

とマサが言います。

頭にきた私は
2人が駅に降り、電車のドアが閉まる際、
シロの背中に思い切り飛び蹴りをして、
再び電車に乗り込みました。

そしてそんな白竜高校と幸清会の間に
ついに大事件が発生しました。

ある日の授業中、
私の机の上にメモが届きました。

「メンバーの1人が白竜高校にやられた」

と書いてありました。

私は「誰が?」とかは確認せず
すぐさま横浜に飛んで行きました。

いつもの喫茶店に仲間が数人いました。

そして白竜高校のメンバーを探しに出て、
地下街で相手を見つけました。

我々はすぐに連中に飛びかかりました。

するとそばでたむろしていた
他の白竜高校の連中も加わって
大乱闘になりました。

彼らはナイフをもっていて、
私はナイフで頭を切られました。

しかし、
そうこうしているうちに
警官が来てしまい
我々は一目散に逃げました。

私は頭から血を流しながら
たまり場の喫茶店に戻りました。

すると、
後から来た仲間が驚愕の事実を
伝えてきたのです。

「伊藤、やばいぞ、指名手配されたぞ」

と。

私はとっさに「逃げよう」と決意し、
仲間からお金を集めて、
名古屋に高飛びしました。

1950年10月、
高校3年の2学期のことでした。

つづく

*********************************************
編集後記
*********************************************

当時の私はこのように
どこまでも落ちていきました。

もしあなたのお子さんが
指名手配され、
そして逃げ出したとしたら
どうしますか?

考えたくも無いですよね。

そして、

「さすがにそこまでは無い」

と思われたかもしれません。

しかし、脅すつもりはありませんが、
もし今あなたのお子さんが
問題行動を起こしているとしたら
心に抱えた闇の深さは
指名手配をされた当時の私と
同じレベルかもしれません。

『親からの愛情が無い』

ということは
それほど深刻なことなのです。

今日のお話をお読みになり、
今一度、あなたのお子さんが
今どういう状態なのかということを
考えてみてください。

もしかしたらあなたは

「伊藤の過去の悪い話なんかじゃなくて
もっと具体的に問題解決の話が聞きたい」

と思われているかもしれませんね。

しかし、当時の私の行動や感情を
赤裸々にお伝えすることで、
あなたには

「愛情に飢えた子どもが本当は
何を考えているのか?」

その気持ちを理解していただきたいのです。

ですから、

私が当時何を考えていたのか?

そしてその結果どういう行動に出たのか?

という点に注目しながらご覧いただき、
あなたのお子さんの気持ちを探る
ヒントにしていただければと思います。

私の場合は完全なる非行でしたが、
非行であろうと
ひきこもりであろうと、
その根底にある
子どもが抱える思いや感情に
大きな差はありません。

もちろん
問題解決に向けた様々な
方法や対処法はありますが、
最終的には

「あなたのお子さんが何を考えて
何を求めているのか?」

その真意をしっかり理解して
見極めることが鍵になります。

お子さんの気持ちを理解して
お子さんが求めているものを与えられれば
それだけで問題が
解決してしまうこともあるのです。

あなたが正しい行動を繰り返せば
必ず問題は解決へ向かいます。

*********************************************
読者の方から頂いた喜びの声
*********************************************

それでは本日も
読者の方から頂いたご報告のメッセージを
紹介させていただきます。

NMさんから、息子さんが、
高校に通う決心をされたと
ご報告をいただきました。

とても嬉しいご報告なので
紹介させていただきます。

希望を感じていただけるような内容です。
ぜひご覧ください。

*******************ここから********************

メルマガの配信いつもありがとうございます。

中3の息子は中2の冬から不登校です。

初めは息子の気持ちに寄り添うどころか、
怒鳴ったりお説教をしたりして、
随分かわいそうな対応をしてしまいました。

伊藤先生のDVDを観て、
今までの子育てを反省し、

過保護を心掛けるようにしてきました。

「優しくて気持ち悪い」

と言われた事もありましたが、
めげずに息子の要求に応えてきたら、
少しずつ会話も増えて、
顔つきも穏やかになってきました。

そして、何より嬉しかったのが、
先日、私の勧めた通信制高校に
学校見学に行って

「ここに行きたい」

と言い出した事です。

高校には行きたいけど、
勉強も遅れているし、
行ける高校なんかないと悩んでいたので、
私なりに息子に合う高校を探していました。

ただ

「無理強いはしない。
進路は息子に決めさせる」

と決めていたので、
一度見学だけしてみようと誘いました。

思っていた以上に気に入ってくれて、
中学にはもう行かないけれど、
4月からこの高校で
頑張りたいと言ってくれました。

進路が決まって安心している
息子を見ていて
本当に嬉しく思っています。

まだ昼夜逆転生活、
部屋にこもってパソコンゲーム三昧で、
心配事はつきませんが、
ついつい過干渉が出ないように、
これからもメルマガを読んで
気を引き締めたいと思います。

*******************ここまで********************

NMさん、
息子さんの進路が決まったとのこと、
本当におめでとうございます!

>初めは息子の気持ちに寄り添うどころか、
>怒鳴ったりお説教をしたりして、
>随分かわいそうな対応をしてしまいました。

と書かれていましたが、
それが良くないことだと
気づいていただき本当に良かったです。

そしてDVDやメルマガをご覧いただき、
その内容を信じて
過保護を実践していただけて
嬉しい限りです。

まだ実際には高校に
通われる前とのことで
不安は尽きないとは思いますが、
ぜひ前向きに過保護を実践してください。

「優しくて気持ち悪い」

と息子さんに言われたこともあるようですが、
確かに、最初は不自然に
感じることもあるかもしれませんね。

息子さんからしたら
なんだか照れくさいような
感覚になっていたのかもしれません。

しかし、続けていれば
やがてそれが自然となり、
いつの日か

「あんな時期もあったね」

とお互いに言える日が必ず訪れます。

また、

>ついつい過干渉が出ないように、

とおっしゃっていますが、
もし感情的になり、
過干渉が出てしまいそうになったら
無理に抑えようとするのではなく
あなた自身の感情を客観的に見るよう
意識してみてください。

「私は今どういった感情を抱いているのか?」

といったことを考えてみてください。

そうすれば
やがてNMさんの感情は消えていくはずです。

今後もぜひ
メルマガやDVDを定期的にご覧いただき、
正しい子育てを実践し続けてください。

そして、余裕を持った子育てを心がけて下さい。

改めまして、ご丁寧なご報告を
ありがとうございました。

**********************************************

NMさんのメッセージの中に、

「優しくて気持ち悪い」

という言葉がありましたが、
中には、親御さんご自身が

「急に優しくするのが
なんだか照れくさい」

と思われるケースもあります。

今まできつく当たっていたのに
急に優しくするのに抵抗がある

と思われるようです。

しかし、そこは照れずに
しっかり過保護を実践してください。

あなたが変に照れてしまうと
お子さんはそれを敏感に感じ取り
拒絶してしまうかもしれません。

さて、今あなたとお子さんの関係性は
どのような状況でしょうか?

もしかしたら

「関係が良くなったと思ったら
次の日にはまた悪くなって・・・」

ということを繰り返して
いらっしゃるかもしれません。

「過保護に接しているのになぜ?」

と思う瞬間もあるかもしれません。

しかし、
そういった状況に陥っているとしても
気にする必要はありません。

どれだけ過保護に接しても
お子さんの機嫌が良い時もあれば
悪い時もある、
それが当たり前のことだからです。

ずっと機嫌の良い人間なんて
この世に1人もいませんよね。

特に傷ついた状態にあるお子さんであれば
なおさらです。

どんな状況に陥っても
一喜一憂することなく
過保護を続けてくださいね。

あなたのご家庭の問題が
一日でも早く解決されることを
心から願っています。

そして、あなたからの
素敵なメッセージもお待ちしています。

何か嬉しいこと、
前向きな変化がありましたら
こちらのメルマガで他の親御さんに
紹介させていただければ幸いです。

それでは、本日も最後まで
ご覧下さいましてありがとうございました。



まだメルマガにご登録されていない方は、下記よりお申し込みができます。
この他にも不登校やひきこもり役立つ情報を随時発信しております。
下記フォームよりお申し込みください

メールアドレス【必須】
お名前【必須】

※ご記入頂いた個人情報は、メールマガジン配信やセミナー情報など、その他弊社のからの不登校解決のご案内のみに使用させていただくものです。どんなことがあってもあなたの情報を第三者にはわたしません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧下さい。 ※ご登録後も「いならい」「役に立たない」と思ったら、ワンクリックで配信解除ができます。お金は一切かかりません。あなた自身の目で内容をご確認下さい。
guest
0 Comments
Inline Feedbacks
View all comments

TOP